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決算というと年1回の決算をイメージされるかもしれませんが、毎月の決算業務(=月次決算)も同じくらい重要です。
それでは、月次決算は何のために行うのでしょうか?
ここでは、月次決算を行うメリットと月次決算の流れをご紹介いたします。
月次決算とは、毎月行う決算業務のことです。毎月、年次決算とほぼ同じ会計処理を行います。
なお、年次決算と異なり、月次決算には法的義務はありませんので、取り組むかどうかは企業の自由です。
しかし、月次決算を行った場合には、次の3つのメリットが考えられます。
年次決算ですべての会計処理を行った場合、その作業量だけで相当なボリュームになります。月次決算で会計処理すれば、年次決算での業務負担を大きく減少させることが可能です。
また、月次決算を行うと会計処理のミスを早期に発見できるため、会計処理の精度を上げる事ができます。年1回の決算業務の一部を毎月に分散すると考えれば、月次決算は決算業務の効率化につながると言えるでしょう。
月次決算を行った場合、事前に年次決算の着地予想を行う事ができます。従って、利益が大きい場合には節税対策を実施することが可能となります。
また、月次決算の結果をもとに、自社の事業計画を見直す事ができます。事業の成長を考えた場合、月次決算は欠かせないものと言えるでしょう。
月次決算で作成した試算表は、金融機関が融資の判断材料とするため、融資を希望する際に融資の判断スピードを早めることが可能です。
また、月次決算を行っていること自体が、金融機関からの心証をよくするため、融資を受けやすくする効果もあります。
月次決算には、正確性と速報性が求められます。年次決算とほぼ同じ会計処理を行うとは言え、通常1ヶ月以上かかる年次決算と同じ方法で処理していては、スピード感のある対応を行う事はできません。
期限を決めてスケジュールを組み、段取りよく月次決算を進める必要があります。
なお、月次決算の進め方は次のとおりです。
その月に発生した費用で、翌月以降に支払う予定の請求書を各部署から収集します。翌月3営業日などと提出期限を決めて、早めに収集するようにしましょう。
また、社員の経費精算の締日を決めて、経費精算書を各社員から収集します。締日は月末でも構いませんが、25日締め翌月10日払いなどとすると、月次決算を速やかに行う事が可能となります。
月次決算において、各部署との連携は欠かせません。月次決算の目的とスケジュールを社内で共有して、スムーズに月次決算を行うようにしましょう。
業績の推移を把握するため、経営判断に役立つ資料を作成します。次のような資料を準備するとよいでしょう。
・月次試算表
・月次損益計算書
・月次賃借対照表
・資金繰り表
・その他(部門別損益計算書、売上高・経費推移表、売掛金残高表、買掛金残高表、在庫一覧表など)
必要な資料は会社の状況によって異なります。あまり使用しない資料の作成に時間を掛けないようにしましょう。
記帳代行とは、会計帳簿の作成を代行するサービスのことをいいます。
会計を経営していると、領収書等の整理や記帳(会計ソフトへの入力)といったことが日々発生しますが、自社に経理担当者がいない場合や、忙しくて手が回らない場合などに記帳代行サービスを利用することも有効な手段でしょう。
ただし、月次資料(月次試算表等)の作成に時間がかかるというデメリットもあるため、記帳代行のメリットとデメリットを見極めて上で、記帳代行サービスを利用するかどうかを判断するとよいでしょう。
なお、記帳代行サービスは、税理士事務所(会計事務所)が提供している場合が多いですが、記帳代行サービスに特化した会社も存在します。
月次決算のメリットと流れを説明いたしました。概要をご理解頂けたのではないでしょうか?
当税理士事務所では、月次決算を速やかに行うためのサポートを行っています。また、記帳代行サービスにより、月次試算表等の作成を行っています。
月次決算に強い税理士をお探しの方は、ぜひお気軽にお問合せ・ご相談ください。
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